2010年02月14日

保護者勉強会を終えての感想? 1期生より

保護者勉強会を
終了された方のレポートを
ご紹介します。

*人物が特定できないように
一部変更しております。
*本人の許可を受けた方です。


保護者勉強会
「『子育てに活用できるソーシャル』に参加して」
小学5年生 保護者


乳児の頃より運動機能の発達が早く、
五ヶ月でつかまり立ちをし
十ヶ月で一人歩きを始めた息子。
規則的に寝てくれるし、
ニコニコ笑って反応の良い息子は、
手のかからない良い赤ちゃんでした。

しかし、一歳を過ぎた頃からは、
あまりの好奇心の強さとうごきの早さで、
部屋の引き出しや箱など
連日すべて開けて中身が出されてしまい、
危険回避の為、
赤ちゃん用サークルに
入れておく事も多々でした。

意識が通らないと、
赤ちゃんとは思えない激しさで泣いて
奇声を発していました。

大変と思いつつも、
初めての子で、
皆こんな感じだろうと
自分に言い聞かせていましたが、
日に日に増えるトラブルに
何か違うと不安に揺れながら過ごし、
何ヶ所か育児相談等にも行きました。

しかし、
「活発な子だからのびのび育てましょう」
との事。
腑に落ちぬ期間を過ごしていました。

 幼稚園入園後も、
リーダー格で、
早生まれの割には
同年齢のお子さんより
出来る事も多い息子でしたが、
自我が強く我慢できない、
口も体も多動で衝動性が強く、
トラブルメーカー的な存在でもあり、
心休まる時がありませんでした。

そして、結果的に、
年中の終わりに辿り着いたクリニックで
「発達障害」という診断を受けたのです。

 その日から、
関連本を読みあさり、
講演会に出かけ、
インターネットで当事者の方の
情報を得たりして知識は増え、
子どもの意味不明な言動の理由が
だんだんとわかったつもりになっていました。

しかし、問題行動の数々を
減らす為の具体的な手だてがわからない、
マニュアル通りでは通用しない
難しい子育てに私自身も参り、
方針を統一できない子育てにうんざりし、
投げやりになってしまう日々もありました。

小学校入学後、
順調だったのも二,三ヶ月。
身体症状が出始め、
二学期からは教室に入れなくなってしまいました。
そんなギリギリの精神状態の
息子の追い打ちをかけ、
登校を促し「行けないのは駄目な子」
の烙印を押すような言葉も浴びせるような、
ひどい母親になっていました。

そんな中、学校の先生から、
小学校内で同じような悩みをかかえる
保護者の方を紹介していただき、
話を共有出来た事で心が大分軽くなり、
前向きになりました。

校内に親の会を発足させる事にもなり、
先生方ともコンタクトを取る事が多くなり、
息子の共通理解を進める事ができました。

同じ頃、
主治医の先生の方針も
私の中で違和感があり、
思い切って転医してみました。
その医師との出会いで、
自分自身にも向き合う経緯となり、
結局は母である私が
問題を何倍にもしていることに直面化し、
心が揺れたままの時期に
さくらの会を知り、
入会し、勉強会に
参加する運びになったのです。

 前置きが長くなりましたが、
毎月の茶話会で、
同じような、
或いは更に複雑で大変な
ご苦労をされている方のお話を聞いたりして、
励まされたり感心したり、
中身の濃い時間を過ごさせていただきました。

そして、勉強会では、
毎月リアルタイムに
自分を整理するツールを与えられる感じで、
子育て以前に、
とても効率的な
セルフカウンセリングになり、
自分を客観的に見る事が
できるようになったと思います。

日々忘れていた、
人としての基本の総復習と、
子育て以前の対人面の
コミュニケーションのポイントを
ピックアップで教えていただき、
心理学をふまえたわかりやすく
納得のできる、
かつすぐ使える内容でとても助かりました。

マズローの五段階の欲求など、
倫理的に考えられる方法も知ることができ、
楽しくもありました。

子どもに親の思いを押し付ける事で、
自分が落ち着いていただけだ
という事も気付かされ、
反省する事も多々でした。

毎回、テーマは簡単に思えますが、
二時間では学び足りない程の内容で、
会員さん方の発表の中に
我が子の対応のヒントがあったり、
多くの方が自分と同じ悩みで苦しみ、
自己嫌悪を感じているという現実を知り、
心強くなりました。

今年の二月に始まり一年弱。
薬物療法が
比較的うまくいっている事もありますが、
以前よりも私に心の余裕が出来ている事で
大分、子どもの心も
安定していると感じます。

やがて思春期にさしかかり、
壁にぶち当たる事も
まだまだあると思いますが、
子どもを信じて前向きに生きたいです。

迷った時は相談できる仲間もできました。
よいモデルの方にも
たくさん出会えました。

自分自身のものの見方や捉え方で、
こうも相手の気になる点が変わるのかも、
実感できるようになりました。

もちろん、うまくいかず、
イライラし落ち込むことも
なくなりはしないとおもいますが、
子どもの二次障害を悪化させない事を誓いとし、
自分自身を客観的に見る事と、
心身のメンテナンスを心がけ、
揺るがない図太い芯を
持っていたいなと思っています。

一年間本当にありがとうございました。
このような勉強会を
立ち上げて下さった矢野様に心から感謝致します。


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Posted by 事務局 at 11:01│Comments(0)保護者勉強会
 
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